栃木県塩谷郡高根沢町上高根沢2900


今から10年前、この住所には小さな自動車工場がありました。





今日の自動車産業の常識からすると、その工場は全てが特殊だったといえます。

たった一車種のためだけに建てられ、一日の生産台数は僅か80台。


なぜならば、そこには効率よく沢山生産するためではなく、良いものを真心込めて作る。という哲学が存在していたからです。




栃木製作所 高根沢工場。




熟練のクラフトマンの目、感覚と、最新技術の融合を目指したこの工場に宿っていたのは、

作り手の車へ対する想いでした。


今、日本で失われつつある「モノに魂を込める」という心。

困難に対して挑戦する精神。決して諦めることの無かった難関の数々。




彼らは、我々の知らなかった努力と情熱を傾け、我々に車を送り届けてくれました。




その車一台一台は、私たちの宝物になりました。


車たちの故郷は失われてしまいましたが、彼らが車に込めた『想い』は決して失われていません。

その無言の想いを大切に語り継ぎ、多くの方に知っていただきい。


TAF−Meetは『高根沢の想い』を受け取った有志と、共感いただいた多くの皆様に支えられ、幾つもの春を迎えてきました。


再び私たちは春の旅に出る事となります。




それは、愛車の故郷への回帰であり、秘められたクラフトマンたちの情熱を感じる旅でもあります。

普通のカーライフでは考えられない事かもしれませんが、これほど工場と機種の結びつきが強い関係は無いでしょう。

だからこそ、私たちは高根沢を忘れることが出来ないのかもしれません・・・。





桜の花が迎える、春の栃木。

よみがえる『想い』はきっと皆様の『誇り』と『喜び』となって心に残り続けます。